任意整理とは
任意整理とは弁護士が依頼者の代理人として金融業者と交渉し、今後の返済計画を立てて、返済条件を決め直し、再度契約(和解)する方法です。弁護士に依頼して行う超過金利の回収は、この「任意整理」に含めて説明できます。
こんな人にオススメ
● 1件ごとの借入額は小口だが、消費者金融や信販・銀行系などカード・ローンからの借入れ件数が多い。
● 毎月の利息しか支払えておらず、長い間返済しているがなかなか元本が減らない。
● 毎月、カードローンで借入れしながら返済している自転車操業状態。
任意整理のポイント
● 今までの取引を利息制限法の利率と照らし合わせ、利子と元本の金額を契約時に遡って計算し直し、適当な利率で借入を再契約し直せる。(超過金利がある場合は回収できる。)
● 再契約後に支払う利息を無くして、元本のみを通常4年間の分割払いにする。(交渉により、4年程度に延ばすことが可能なこともあり。)
メリットとデメリット
<メリット>
1. 弁護士に依頼した場合は、裁判所へ出廷する必要は無し。
2. 依頼者の代理人となった旨を弁護士から金融業者へ通知して以降は、業者から本人や家族、職場への連絡は入らず、こちらから連絡を取る必要も無い。
3. 自己破産と違って、持ち家等の資産も手放さずに済む。
<デメリット>
1. 信用情報に「事故」として記載されてしまうので、金融機関からの借入れは5~7年間程できなくなる。
注意点
通常、再契約後の元本分割払いは3年間、長くても4年間程なので、この間に確実に支払える経済的裏づけが必要。もし、この間の支払いが滞れば業者から遅延損害金を付加した直接請求、一括取立て等が行われます。逆に、この経済的裏づけが無い場合は、弁護士のアドバイスの下で民事再生や自己破産など別の方法を検討した方が良いでしょう。
また、次のようなケースでは過払い利息の回収はできません。
・完済から10年が経過した借入は時効です。
・倒産した業者への請求もできません。合併の場合は請求可能です。
・任意整理や自己破産をした際にリストに入れた借入。
任意整理の流れ
一般的な流れは次表の通りです。法律事務所によって、返済支払いまで代行してもらえる場合と、自分で業者(債権者)の指定口座に振り込む場合があります。
任意整理の流れ(弁護士事務所に依頼した場合) |
| ステップ | 説明 |
| 1. 弁護士への相談 | 各債務について、債権者、債務残高、借入れ(返済)期間、保証人等を確認。 |
| 2. 依頼・受任 | 各債権者へ介入通知・債権調査票を発送。この時点で債権者への支払は一旦停止し、本人への督促、家族や職場への連絡も止まる。 |
| 3. 調査 | 代理人から各債権者へ問い合わせて、債務残高・取引履歴の調査が行われる。過去の払いすぎた利息は元金に組み込まれ、残元金を再計算・確定する。 |
| 4. 交渉 | 確定した残元金の返済方法につき、返済計画案を作成し、各債権者と代理人が交渉。 |
| 5. 和解 | 債権者との交渉成立後、和解契約書を取り交わす。 この時点で、債務の再契約を行ったことになる。 |
| 6. 返済開始 | 和解成立した債権者から順次、返済スタート。 |
費用の目安
弁護士事務所に依頼した場合、相場は最初に1社3~5万円程度。このほか、減額や回収額に応じた成功報酬(2割程度)と消費税、口座管理や印紙代等の諸経費実費が加わる。ただし、中には過払い分返還のみの安価な料金コース設定や完全報酬制を謳っている法律事務所もあるので、じっくり比較検討しましょう。